チェンバロの果実 ♪

ピアノのようなかたちをした鍵盤楽器チェンバロ。にほんでいちばんやさしいチェンバロのあれこれ。

〜通奏低音 ふたつめの和音〜 チェンバロ レッスン.:*・゜゜201511 **・゜゜

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つい、練習が後回しになりがちな通奏低音

このままフェードアウトもありかなとは思ったのですが、少しだけ復習したので、見てもらいました。 でも、本当に少ししかやってないので、もう全然出来る気がしません。

そのせいでしょうか。先生は、なかなか進まない私に痺れを切らしたみたい。

「じゃあ、今日は6の和音を見ていきましょう」

新しいことなんて無理ーーー。

「まだ3・5の和音が、2歩進んで3歩下がった状態なんですが…」

「6の練習は6だけってわけじゃなくて、5も出てくるから大丈夫 !」

実際、6だけの曲っていうのはないでしょうが、5と6と絶対混乱してしまう気がします。

そう思ったものの、5と6の和音の混乱もさることながら、禁止のルールという枷があることがわかりました。

では、6の和音を見ていきましょう!

「通奏低音って何?」って方は前回の記事を先にご覧くださいませ → ♪

ふたつめの和音

ふたつめに登場する和音は6の和音です。

「6の和音は、バスの音(低音)に対して、3と6を重ねます。バスがドならミとラになります」

ふむふむ。

もし、低音がレならファとシ、
低音がミならソとドってことですね。

前回の和音が『低音+3+5』だったのに対して、 今回は『低音+3+6』なので上の音が違うだけ。 でも、響きはかなり違います。

「それから、バスの音と同じ音を上に重ねてしまうとあんまりきれいな音にならないので、この音を重ねるのは避けたいんです」

えっ?

「バスがドだったら、その上に更にドは重ねたくないので、代わりに何を足すかっていうと、この場合はミ」

えっ??

「ド:ミラミ

にすると、美しい響きになります。このポジションはよく使います」

脳トレ・レベル2〜

前回と同じような楽譜で見ていきましょう。

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今回はひとつめとふたつめに6と書いてあります。 6の和音は3と6なので、3と6を書いてもよいのですが、前回と同様に省エネです。 3はわかるよねってことで、6だけ書きます。

ひとつめはバスがミだから、ミソドって重ねたいけど、それは避けたいってさっき教わりました。
ここは、ミ:ドソド ってことかな。

で、次がファだから…

ファ:レラレ かな。

「そのルールで行くと、次も

ファ:レラレ

でいきたいのですが、

『ド→レ』というオクターヴの進行が出来ちゃうので、それは禁止事項なんです。

だから、それを避けるために、ここは致し方なく、バスの音を重ねます。

ファ:ファラレ」

えええ???

「さっきバスの音を重ねないって言いましたが、それは禁止ではありません。 ただ、あまりきれいではない。 というわけで、この響きは △

ファァラレ

こっちは ○

ミ:ドソド

オクターヴ進行は規則として ×

ミ:
   
ファ:

そう言えば、テキストに『避けねばならない連続8度』って書いてあったのですが、こういうことを言ってたのですね。

読んでも全く意味がわからなかったので、見なかったことにしていました。 オクターヴで同じ動きをしちゃいけないって書いてくれればいいのに。

「最近の曲だと全然無視して作られているのもありますけど、基本的には禁止なので、その響きが聴こえると すごく気になります。そういう刷り込みをされているので」

聴いてみると、美しい感じがしないのは確かです。 プロの本音はどうなのでしょうか。

「先生は、もし禁止じゃないって言われたとしたら、どう思いますか?」

「うーん…それでもやはり “気持ち悪い” ですね。 きっときちんと分析すれば、その “気持ち悪さ” を数値で示すことができるのではないかと思います」

何かしっくりこない流れになるので、聴く分にはそのルールの良さを感じることができるのだけれど…自分で弾くとなると話は別です。なに、この縛り( ̄д ̄;)

『6が続くとオクターヴ進行を避けなくてはいけない』という縛りが登場して、脳トレもレベルアップしてしまいました。

最後に、前出の楽譜の回答例をあげておきます。

(左手:右手)
ミ:ドソド
ファ:ファラレ
ソ:レソシ
ド:ミソド

さて、私の通奏低音への適応能力の低さに今後の展開がイヤな予感しかしませんが、2歩進んで30歩下がる予感すらしますが、こんな私でも続ければきっと何か発見があるのではと思います。

にほんでいちばんやさしい通奏低音のあれこれ。気長にお待ちいただければ嬉しいです。


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【2015/11/01 ジョワ・ド・ヴィーヴル@東京芸術劇場】〜オンド・マルトノの世界〜

geigeki

チェンバロの果実 ♪」特別編、オンド・マルトノ後編です。 前編は こちら→♪ です。

本日の会場は東京芸術劇場。 芸術劇場は池袋の西口にあります。 ラシーヌのある東口からは駅を越えていく感じになります。 駅の逆側に行くって知らないとちょっと難しい。

東京や新宿ならわかるのだけど、ここは頼りになるふたりについていきます。 今日は頼りっぱなしです。

16時半を過ぎて外は少し肌寒くなってきました。 コンサートの開場は17時、開演は17時半です。

池袋も久しぶりだけど芸術劇場はもっともっと久しぶり。 いつ以来だか全く記憶にありません。

中に入ると長いエスカレーターがあり、ガラス張りの大胆な広い空間使いに驚きました。 天井までの距離が奥行きの長さを超えると、越えた分だけ、空間を支配したような強い気分になれます。

「芸劇って、こんなに綺麗だったっけ?」

失礼な発言をしてみると、

「私もそう思ってたんです」

オンディーヌちゃんが答えてくれました。

「確か、改装したと思います。これならまた来たい感じがします」

コンサートホールに入る一歩手前の空間は気持ちを盛り上げるのにとても重要な役割を果たします。

私の記憶からは朧げにしか思い浮かばないものの、やっぱり生まれ変わった新しい空気を纏っています。

期待は益々高まります。

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今日のコンサートには、
ジョワ・ド・ヴィーブル    生きる喜び
という名前が付けられています。

ジョワ joie は喜び (英語のjoy) 、ヴィーブル vivre は生きる (英語ならlive) 。

日本語部分は、まんま訳ですね。

サブタイトルは、第1部が祈り、第2部は希望と愛。

オンド・マルトノが登場するのは第2部のみなので、今回は第2部のみの参加です。 でも、第2部の中でも途中休憩がある長丁場です。

「こけももさん、オンド・マルトノの『トゥーランガリーラ交響曲』は休憩のあとなので、休憩時間にセッティングすると思うんです。 だから、休憩時間になったら舞台の近くまで見に行きましょう!」

なるほど。そんなところまで気がつきませんでした。

そんなわけで、後半に力を取っておくつもりで、前半はのんびり楽しもうと思っていたのですが、その目論みは鮮やかに裏切られました。

ストラヴィンスキーの「火の鳥」が、衝撃的に良かったのです。

ストラヴィンスキーは20世紀前半に活躍したロシアの作曲家、 火の鳥はロシア民話を元に作られたバレエ作品です。

バレエのチケットを買おうと思って作品名をクリックすると、次に出てくるのは作曲家と振付家が誰かということ。 その後に、今回の公演の演出家や指揮者、そして、それぞれの公演のダンサーの情報が出てきます。

華やかで美しいバレエダンサーに目が行きがちだけれど、バレエ作品の根幹は作曲家と振付家です。

ストラヴィンスキーはバレエ・リュスの敏腕プロデューサーであるディアギレフにより才能を見いだされ、火の鳥の作曲を任されます。そして、振付家のフォーキンと試行錯誤を重ねて、火の鳥を書き上げました。

元々とても好きな曲ではあったのですが、フィギュアスケートでほぼ毎年誰かが使っていたのを見ていたせいか、よく聞く曲という印象になっていました。

最近の中では、ソチオリンピックの年の町田樹選手のプログラムがとても印象に残っています。 今シーズンはグレイシー・ゴールド選手が使ってますね。 グレイシーの艶やかさにとても合っていると思います。

バレエにせよフィギュアにせよ、音楽は大事だけど、主役はダンサーであり、選手です。

けれども、今日の主役は音楽。 元々、火の鳥はオーケストラですが、 本日はアールズ編曲の吹奏楽版全曲でした。

本格的な吹奏楽を聴いたのは、初めてだったかもしれません。

オーケストラは厚みのある重厚な弦楽器に華やかな管楽器が重なり合う世界です。 一方、ブラスバンドは一つ一つの音に迫力があり、割と違う音質が個性として重なり合います。

普通のスピーカーが2chかせいぜい5.1chだとしたら、楽器の種類の数だけチャンネルがあるような響きを感じます。 音があっちから来て、また別の音がそっちから来て。 これは、音が溶け合うオーケストラにはない魅力です。 ブラバン、凄いなあ。

魔王カスチェイが登場する頃には曲に釘付けになり、火の鳥が空高く舞うような昂揚感に包まれます。 そして、終幕まで一気に畳み掛けます。

火の鳥、すごい!

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「こけももさん、下、行きますよ」

そうでした、休憩だけど休んでるヒマはありません。

下りエスカレーターに乗りながらオンディーヌちゃんが言いました。 「今日はトゥーランガリーラを聴きに来たけど、前半も良かったので得した気分です」

本当に。

火の鳥ってつくづく名曲だったんだなぁ。

オンディーヌちゃんの読みどおり、舞台には無造作にオンド・マルトノのそれぞれが配置されるのを待っています。

あれが本体で、左側にティロワールが付いていて、残りはスピーカー。 プランシパルと銅鑼付きと弦付き。

設置しているのは、写真で見た原田節さん。 オンディスト先輩とオンディーヌちゃんの先生です。 演奏者自らが設置してるけど、そういうものなのかな。 この設置が出来る人は少ないのかもしれません。

「あの本体の上の透明な半円はなんですか?」

「あれは譜面台です」

さすが、オンディスト先輩、即答ありがとうございます。 って、あれ、譜面台なのね。

でも、原田さんは自ら譜面台を設置したものの、譜面なしで弾いていました。

「あそこにあるのはペダルです」

事前講義で出てこなかった部分のフォローも抜かりありません。

でも、待って! ペダルって何に使うの?

「ペダルは左手を鍵盤に使ってしまった場合に、音の強弱を担当します。本来の仕事のような複雑なことはできませんが」

本体の準備が整い、スピーカーの位置などの調整が始まりました。

私たちが舞台のすぐ下を陣取ってずっと見ていたせいもあったのか、周りに人々が続々と増えていきます。

「初めて見るわね」(習ってます、私じゃないけど。)
「単音楽器らしいよ」(知ってます、数時間前からだけど。)

ピアノも運び込まれてきました。 トゥーランガリーラ交響曲は本当に贅沢な楽器編成ですね。

ピアノは下手側(舞台に向かって左)。よく見たことある位置だと思います。 ピアノもチェンバロも共鳴板のためにこちらに置くのがベストとなります。

それに向かい合う形でオンド・マルトノ。 オンドの本体自体はピアノより全然小さいですが、4台のスピーカーを従えると、ピアノと同じくらい幅を利かせてます。

「トゥーランガリーラはピアノとオンドの2台協奏曲のような曲ですからね」

こうして、手際よくセッティングが終わりました。

席に戻り全景が見えると心地のよい緊張感がしてきました。 私が演奏するわけでもないので、緊張する必要はないのですが、本番前の空気感とはそういったもののように思います。

休憩の終わりが告げられ、オーケストラが席に着き、指揮者とピアニストの児玉桃さんとオンディストの原田節さんが入ってきます。

目を引いたのは桃さんの赤い衣装。 コンサートといえば女性は普通はドレスですが、桃さんはインドのダンスを踊るようなパンツルックで現れました。 トゥーランガリーラはサンスクリット語なのでそういうイメージで用意されたのでしょう。 粋な衣装です。

一方、先ほどまでカジュアルな格好でオンドを設定していた原田さんは、黒のステージ衣装に着替えて登場されました。早業!

そして、メシアン作曲、トゥーランガリーラ交響曲が幕を開けました。

全10楽章、約80分に渡ります。

オンド・マルトノの音色と共にあっという間にその世界観に引き込まれます。

電波の音なのに、何処と無く古いような懐かしいような響きもします。

それもそう。オンド・マルトノの音は、パイプオルガンの音が元になっているのです。

音は普通その発生地点からこちらに向かってくるように感じますが、オンド・マルトノは一旦空間を支配して、その空間の広がりと共に音が届くように感じます。

古典と未来の融合、古の世界のようでもあり、宇宙的な広がりまで感じさせます。

テクニカルで優美なピアノの調べ、 七変化するオンド・マルトノの音色、 オーケストラも聞かせてくれます。

80分って長いと思ったけど、気がつくとあっという間でした。

火の鳥が名曲なら、トゥーランガリーラ交響曲は大作です。 それぞれの魅力は全然別の次元にあり、何とも豪勢なコンサートでした。

オンディスト先輩の解説付きで連れて来てくれたオンディーヌちゃんに感謝です。

2回に渡ってお届けしたオンド・マルトノ、いかがでしたか。 少しでもその魅力が伝わっていれば嬉しいです。


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オンド・マルトノって何?

ピアニストはピアノを弾く人。

チェンバリストチェンバロを弾く人。

じゃあ、オンディストは?

そう、オンド・マルトノを弾く人です。

本日の「チェンバロの果実 ♪」は、(私的)未開の鍵盤楽器オンド・マルトノについて。
にほんでいちばんやさしいオンド・マルトノのあれこれ。 をお届けします!

先日、 れいね先生のコンサート で再開したオンド・マルトノも習っているチェンバロ友だちに、オンド・マルトノのコンサートに連れて行ってもらうことになりました。

「今度、オンド・マルトノを聞きに行くことになったの」

「おんどまるとの?」

「そう、オンド・マルトノ

 オンドマルトノ

 おんどまるとの

 音頭 丸殿

 丸殿音頭??

「もう夏も随分前に終わってるけど盆踊りにいくの? それとも、マツケンサンバの新作?? サンバから音頭とは和風に帰ったねえ」

「違うよ! オンド・マルトノは、おフランス語ザマス。 オンドは電波、マルトノは人名。 マルトノさんが発明した電波を使った鍵盤楽器。」

「で、どんな楽器?」

「鍵盤がついてて、テルミンみたいな音がするんだけど・・・」

「それだけ?」

「うん。あんまりよく知らない。よく見てくるよ」

そんな私を知ってか知らずか、チェンバリスト兼オンディストの友だちからメールが届きました。

チェンバリスト兼オンディストの友だち・・・長いなあ、略してオンディーヌってことにしよう。

こけももさん、こんにちは。 オンドマルトノについて教えるって言ったけど、私だと不安なので、先輩オンディストにレクチャーしてもらおうかなあと。 って言うか、もう頼んじゃった。
じゃあ、コンサートの日の14時に池袋のラシーヌで。

唐突。でも、ありがたい!! しかし、教えてもらうとは言え、初対面の人に失礼すぎる知識量です。 もうちょっと予習しとかないと・・・。

確か、独眼竜政宗で使われてたと思うんだけど。

YouTube で発見しました。


独眼竜政宗 原田 節(ハラダ タカシ)Takashi Harada Ondes Martenot

懐かしい! でも、いまどきの若者には伝わらないのかな。

それから、イギリスのバンド、レディオヘッドにもオンド・マルトノを使用している曲があるようです。


Radiohead - Pyramid Song - YouTube

レディオヘッドのベストアルバムを聴いて過ごすことにしました。

予習、 カ ン ペ キ。

racines

池袋のラシーヌはビストロとブーランジェリーのお店。 パンマニアとしては、パンも食べたかったけど、この日は予約するために、アフタヌーンティーになりました。

まず、一杯目はロイヤルミルクティーを。 このへんの好みがオンディーヌちゃんと合っているようです。

先輩オンディストさんは、半端なく詳しくて、ブラタモリタモリさんを見ているようでした。 何を聞いても答えられるってすごいです。

初めてオンド・マルトノに興味を持ったのはインターネットが普及する前だそうで、当時は情報を集めるだけでも大変だったとか。

オンド・マルトノを発明したのはフランス人のモーリス・マルトノさん。 楽器なのに発明と言うことばが馴染むのは、例えば電球を発明したのはエジソンっていうのに近いからだと思われます。

オンド・マルトノ鍵盤楽器ですが、鍵盤がついてる部分だけでは完結しません。 この部分は本体と呼ばれますが、本体だけではダメなんですね。 見た目はオルガンみたいでいけそうなんですが。

多くの場合、電子キーボードは電源を入れると音が出ます。 一方、シンセサイザーはスピーカーを繋がないと音が出ません。 電子キーボードはスピーカーが本体についているからすぐに音が出るのです。

オンド・マルトノは本体にスピーカーがついていないため、スピーカーを繋ぐ必要があります。 それも市販のスピーカーではなく、専用の特殊なスピーカーです。

このスピーカーがオンド・マルトノの音の要になるので、ここの理解なくしてオンド・マルトノを知ったとは言えません。

「この写真見てください」

オンディスト先輩が見せてくれたのはオンド・マルトノの古い専門冊子。

オンド・マルトノが6台!!

オンド・マルトノ六重奏?

オンド・マルトノは単音楽器なんで、複数の音を同時に出したければ、複数のオンド・マルトノを用意しなくてはならないのです」

鍵盤楽器なのに和音が出ないってある意味画期的すぎる!

では、パーツ別に見ていきましょう。

ondes martenot

https://fr.wikipedia.org/wiki/Ondes_Martenot#/media/File:Ondes_martenot.jpg

本体

本体は鍵盤がついています。 鍵盤はチェンバロと一緒でピアノより鍵盤が細め。 鍵盤の色はピアノと同じ。 ナチュラルキーが白、シャープキーが黒です。

鍵盤を弾いて音を出すことも出来ますが、鍵盤の前に「リボン」と呼ばれる一本の弦が張ってあり、その弦の先端についているバーグ(指輪)に指を入れて左右に移動させることにより、音の高さを変えることが出来ます。

オンドは単音しか出ないので、この「リボン奏法」が成り立つわけです。

そしてこの微妙な音の揺れがオンド・マルトノの特徴のひとつでもあります。 トロンボーンでスライドをビューンと動かしてあの特徴的な音を出せるのと同じようなイメージです。

音楽用語で言い換えると、ポルタメントとかビブラートが出来るというわけです。 ポルタメントは違う音に移る時に滑らかに徐々に変えること、ビブラートは一つの音の中で周期的に音を揺らすことを言います。

さて、通常は指輪は右手の人差し指に入れます。 音の高低を担当するのが右手です。

では、左手は?

その前にスピーカーを見ていきましょう。

プランシパル

1個目のスピーカーです。英語だとプリンシパル。 まず、最初にこのスピーカーが作られたようです。

見た目は普通のスピーカーですが、実は中にバネがついてます。この部分はレゾナンスと言います。 1つのスピーカーに、プランシパルとレゾナンスがのっています。

メタリック

銅鑼(ドラ)がついたスピーカーです。 このメタリックは1つでもいけますが、2つあることが多いそうです。

銅鑼が2個って、それだけでも持っていくのが大変そう・・・。

そして、銅鑼とスピーカーを組み合わせてしまおうという、マルトノ氏の発想に脱帽です。

パルム

弦が張ってあるスピーカーです。

「この弦はマンドリンの弦と同じものを使っています」

なるほど。見た目も何処となくマンドリン

マルトノさんもマンドリンにヒントを得てスピーカーにしてみたのかもしれませんね。

「へえ。じゃあ、弦が切れちゃったら、マンドリンの弦をくださいって買ってくればいいんだね」とオンディーヌちゃん。

オンド・マルトノの弦を売っているのは見たことありませんが、こうなるとチェンバロの弦より簡単に手に入るかもしれません。

ちなみに普通の弦楽器のように弾かれることはありません。 その弦自身が鳴らなくても、他の音に共鳴します。

本体のティロワール

さて、ここまで紹介した4つのスピーカー。これらを自在に操ることでオンド・マルトノ独特の音を奏でることができます。

ここで、ついに左手が登場します。

本体の左側にはティロワールと呼ばれる小箱のようなものがついています。

ティロワールはフランス語で引き出し。

ここにはトゥッシュと呼ばれるスイッチがついていて、トゥッシュの操作により音量をコントロールします。

左手は単なる音量の強弱だけではなく、どのスピーカーでどのくらいの音を出すか、そのボタン操作も担当します。

ティロワールは言ってみれば、ミキサーのようなものです。

単音しか出せないオンド・マルトノ。 でも、微妙な音の揺れやうねりまで表現できるヴォーカリストのような繊細さを持ち合わせています。

そこに、バネ、銅鑼、弦のついたスピーカーを、どのようにミキシングするか、ミキサーの能力もなければ務まりません。

「電子楽器でしょって言われると寂しいんだよね」 オンディストちゃんが言います。 「確かに電子だけど、ただの電子楽器とは違うの。こんなことが出来るのは、こんな音が出せるのは、オンド・マルトノだけなのに」

ちなみに、オンド・マルトノは現在受注販売。 お値段は1式150万円程度(為替レートの影響を受けます)となりますが、納期はわかりません。 しかも、もう昔のオンドは今では作れないとも言われてます。

さあ、これから、生のオンド・マルトノの音を堪能しに参ります!

オンド・マルトノ後編になる次回の記事もぜひご覧くださいませ。(後編はこちら→♪ です)

おまけ

オンド・マルトノがフランスの楽器だったので、フランス語がたくさん出てきました。せっかくなので、まとめておきましょう。

onde(オンド)(女性名詞)電波。通常、複数形で使う。ondes

ondiste(オンディスト)オンド・マルトノを弾く人

Maurice Martenot (モーリスマルトノ)音楽教育者。発明家。

ondes Martenot(オンドマルトノ)モーリス・マルトノが発明した電子鍵盤楽器

racine(ラシーヌ)(女性名詞)根

ruban(リュバン)(男性名詞)リボン

bague(バーグ)(女性名詞)指輪

principal(プランシパル)(形容詞)主要な

resonance(レゾナンス)(女性名詞)共鳴

metallique(メタリック)(形容詞)金属の

palme(パルム)(女性名詞)ヤシの葉

tiroir(ティロワール)(男性名詞)引き出し

touche(トゥッシュ)(女性名詞)ボタン、スイッチ

※resonanceとmetalliqueの2文字目のeはアクサン・テギュがつきます。

ちなみに、チェンバロはフランス語だとクラヴサンなので、チェンバリストはクラヴシニストです。

clavecin(クラヴサン)(男性名詞)チェンバロ

claveciniste(クラヴシニスト)チェンバロを弾く人



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〜ちょっと小さなチェンバロ〜 チェンバロ レッスン.:*・゜゜201510 **・゜゜

1月に発表会を終えた後、3月頃からデュオの新しい曲に取り組んでいます。

1月の発表会で連弾した曲は、ふたりのパートが2ページで収まる短い曲だったのに対し、今回は12ページもあります。 それも自分のパートだけで。

私が一人でダラダラやったら、3年かけても終わらないかも。

1ヶ月1ページくらいは頑張るとして1年?

デュオ・ローズの片割れの薫子さんにも聞いてみよう。

「ねえ、この曲どのくらいの期間で完成させる?」

「うーん、1楽章4ヶ月、2楽章2ヶ月、3楽章6ヶ月で、1年かな」

お、偶然の一致!

そんなこんなで、1年目標でスタートしました。

しかし、気がつくと今年も秋桜の満開も過ぎ去り、秋の風が肌寒く感じられる季節になってきました。

現在、5ページある第3楽章の残り3ページが手付かずです。

ヤバイ、このままだと終わらない。

全身の神経を総動員して始めたら、私には異例の早さで終止線まで譜読みが完了しました!

なんだ、やればできるじゃん。

5ページ目はほとんど1ページ目と一緒だったということは秘密だけど。

ギリギリいっぱいで持っていったので、今日のレッスンはこの曲だけで終わりました。 直すところが山ほどあるので、早く合わせられるように精進します。

さて、前置きはこのくらいで、今日の目玉はこちらです。 レッスンに行ったら、置いてありました。

さて、なんでしょう?

・・・先生の新しいチェンバロ

大体、正解です。

でも、もう1枚どうぞ。

あれ、何かがおかしい?

そうなんです、この子は、実は
ミニチュアチェンバロなんです!!

本物のチェンバロと比べるととっても小さい!!

なのに、細かいところまで精巧に作られていて、
もうほとんど本物。

それもそのはず、このミニチェンバロの製作者は、あの久保田彰さんです。

久保田さんは日本でも有数のチェンバロ製作者。 久保田チェンバロ工房を構え、数々の素晴らしいチェンバロを世に送り出しています。

近江楽堂は久保田さん製作のフレンチを1台所有しています。 先日のアンサンブル・バロック・レジーナのコンサートでも使用されていたチェンバロです。

私も、久保田さんのスピネット(小型チェンバロ)を試弾したことがあります。

この時期に私が指弾した楽器で国産のものは、久保田さんのと東京古典楽器センターのと2台だったのですが、音の広がりや音色がどことなく似ているような気がしました。 材料とかに起因しているのかな。

ドールハウスの中から出てきたようなミニチュアチェンバロに、 こっそり妖精が弾きにくるかもと思いましたが、残念なことに音は出ないのです。


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【2015/09/26 アンサンブル・バロック・レジーナ@近江楽堂】〜memorandum〜

近江楽堂チェンバロ

ちょっと前になりますが、アンサンブル・バロック・レジーナに行って参りました。(予習記事はこちら→♪

MCはフルートの藤田真頼さんが担当なさっていました。 演奏と同じでやわらかくてあたたかい口調です。

アンコール前のあいさつがとても印象に残りました。 トリオの美しさと終わってしまう名残惜しさが綾なすように溶け込まれていて。

フレーズはうろ覚えですが・・・。

「近江楽堂はブザーがなくて、気がついたら始まって、気がついたら終わってる。

そんな場所に相応しい曲で、アンコールは

アヴェマリア』」

この組み合わせのアヴェマリアは、私にとっては初めてです。 でも、これ以外はなかったのではというくらい音が綺麗に響き合っていました。

美しい音楽を聴くことはとてもしあわせ。 そんな音に包まれると、自分も美しいような気がしてくるから。

憚らず言うのなら、きっと美しい音楽を聴くと美しくなる。

だってバロックレジーナの切ないくらいに透き通ったアヴェマリアを聞きながら悪いことなんて出来ないでしょ?

さて、ひとつ訂正させてください。

レジーナは、最初アンサンブル・レジーナで、フルート、ヴァイオリン、ピアノの三重奏だったものの、ネタ切れになってしまい、 チェンバロならいっぱいあるってことに気がついて、アンサンブル・バロック・レジーナが生まれたそうです。

私は予習のときにこの組み合わせは珍しいと書きましたが、 私にとって珍しかっただけで、実際はそうではありませんでした。

それと、マルティヌーの曲は、チェンバロチェンバロでもモダンチェンバロの曲で、ヒストリカルチェンバロだと、1オクターブくらい足りないそうです。

マルティヌーが活躍した20世紀前半という時代を考えれば、そうなりますね。全く気がつかなかった。

いつか、この曲をモダンチェンバロで聴いてみたいなあ。

あれ、そもそも、モダンチェンバロを生で聞いたことがない。(´・_・`)

ハードルをもう少し下げよう。

いつか、モダンチェンバロの演奏を聴いてみたいなあ。

ところで、また来月音楽を聴きに行く予定が入りました。

なんと、オンド・マルトノのコンサートに連れていってもらえることになりました!!

お ん ど ま る と の ?

アンサンブル・バロック・レジーナの開演前、席を確保してキョロキョロしてみるとチェンバロ友だちを発見しました。 チェンバロも弾きますが、私の知っている中では唯一のオンド・マルトノ弾きです。

オンド・マルトノは、モダンチェンバロが活躍していた20世紀初めくらいに生まれた鍵盤楽器です。
私も来月初めて実物にお目通りかないそうです。

どんな楽器か理解出来たら、未熟な鍵盤弾きとしてこのブログに残しておこうと思います。
ぜひ読みにいらしてくださいませ。


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チェンバロ レッスン.:*・゜゜201509 **・゜゜(はじめての通奏低音)

趣味はチェンバロですって言うと、詳しい方から稀に

通奏低音とかやるのですか?」

と聞かれたりします。

バロック音楽に触れると必ず出会う通奏低音ということば。 奏でるし、音だし、音楽用語かなってことは誰もが思うところですが・・・

でも一体 何なの?

“ つうそう‐ていおん【通奏低音】 ”

1 《(イタリア)basso continuo/(ドイツ)Generalbaß》バロック音楽の演奏で、チェンバロなどの奏者が低音旋律と和音を示す数字に基づいて即興的に和音を補いながら伴奏部を弾くこと。また、その低音部。数字付き低音。バッソコンティヌオ。ゲネラルバス。

2 常に底流としてある、考えや主張のたとえ。
「平和への願いがこの本の―となっている」

出典:デジタル大辞泉

とりあえず、古い時代の伴奏ってことはわかりました。

通奏低音と言うことばに出会うに連れ、 未熟ながらもチェンバロ弾きとして 通奏低音が何なのか知っておいた方が いいような気がしてきました。

先生に雑談でそんな話をしてみたら

「ちょっとやってみます?」

突然のことに驚くこけももさん。

目を見開いたまま、出てきたことばは、

「平和への願いがこの私の通奏低音となっている」

「昔、コードで挫折したんですが・・・」

「大丈夫。コードより簡単だから」

ウソだ!!!と思ったものの せっかくの提案を断る理由はありません。

こうして通奏低音の扉が開いたとまあそういうわけです。

通奏低音の楽譜

la française

トリオのこの曲を、例えば、フルート2本とチェンバロで演奏するとします。

一番上のパートが第1フルート

二番目のパートが第2フルート

一番下が、basse continue=通奏低音のパートです。
チェンバロはここの担当ですね。

チェンバロはピアノと同じように通常両手で弾きますが、通奏低音の楽譜は左手のみです。 でも、右手は遊んでていいわけじゃないのです。

一番下のパートには、コードの記号みたいに、何やら数字が書かれていますね。 それを元に右手は和音を演奏することになっています。

達人の域に到達すれば、右手は鮮やかな即興演奏を楽しむことができます。 まるでジャズのようです。

でも私は「この数字はどの音を弾いたらいいの??」状態ですので、 数字→和音 の変換を即座に出来るように鍛えるところから始めなくてはなりません。

「こけももさん、通奏低音脳トレです」

誰か、通奏低音を練習するアプリ、出してくれないかな。

需要ない?

全国の未熟なチェンバリストたちがこぞって買い求める人気アプリになる予定なんだけど・・・。

数字の読み方

通奏低音の基準は楽譜に書かれた低音です。
いつも一番低い音だけが楽譜に書かれています。
出てくる数字も低音から数えます。

低音がドなら、1はレ、2はミ、となります。
もし、低音がレになれば、1はミ、2はファとなります。
世界は低音を中心に回っています。

ひとつめの和音

初めに覚える基本の和音は『低音+3+5』です。
3度と5度 と言った方がわかりやすいかもしれません。

低音がドならミとソになります。
低音がレならファとラです。

ところで先ほどの楽譜、数字が何も書いてないところがあります。 何も書いてないときは、この3と5の和音です。 いちばんよく出てくるから書かない。省エネ!

脳トレ・入門レベル〜

etude

こちらは、私が練習している楽譜です。 左手だけでなく、右手用にひとつ音が書いてあります。

左手と数字だけでは難しいので、ヒント付きって感じでしょうか。

左手の低音と右手のヒントを元に、間に音を埋めてみましょう。

数字がないので、全部3と5の和音です。

答えは・・・

(左手:右手)
ラ:ミラド
ファ:ファラド
ソ:レソシ
ド:ミソド

となります。

後は、ひたすら練習あるのみ!

明日には忘れてそうです・・・。

「いいんです。通奏低音は3歩進んで2歩下がるくらいで丁度いいです。 でも、ときにこれをすぐに出来てしまう人がたまにいて、羨ましいですね」

私が365歩のマーチ的な出来ない人間であることは重々承知しておりましたが、 先生からそんなことばが出ようとは。

「書くのも練習になるので、分からなければ書いてみてくださいね」

早くも挫折しそうな通奏低音ですが、 また新しい知識が身についたら続きをお伝えしたいと思います。

ふたつめのハーモニーでお会いしましょう、きっと!

おまけ コードとの違い

コードも挫折した、通奏低音も始めたばかりですが、今日の部分がコードだとどうなるか見てみましょう。

コードでは一番下の音はルート(根音)と呼びます。

まずはこのルートを記号にします。
ドはCです。

次にこのルートを中心に記号で和音を表現します。
ドミソはメジャー、記号にするとMまたは△です。
でも、基本の和音なので通常は書きません。

なのでドミソはC(またはCM、C△)。
『Cメジャー』と呼びます。
『コマーシャル』でも『Cさん、かっけー』でもありません。

ファラドはF。 ソシレはG。

でも、レファラはDではなく、Dmなんです。

Dはレファ#ラ、ことばにするとややこしいですね。

しかもこれだと通奏低音の方が簡単そうに見えてしまう。

私にはどっちも同じくらい激ムズです。クシュン。

ここから先はまた改めて。


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予習【2015/09/26 アンサンブル・バロック・レジーナ@近江楽堂】

まいにち大量に降り続いた雨がようやく上がり、
天気に少し優しさが感じられるようになりました。

芸術の秋、久々にコンサートを見に行きます ♪

バロック・レジーナ

『アンサンブル・バロック・レジーナ』は、
フルートとヴァイオリンとチェンバロの三重奏(トリオ)です。

めずらしい組み合わせかなと思っていたけれど
9/26の演奏会でもう6回目になるのですね。
私が聴きにいくのはこれが2度目です。

今回は今までのものでよかったもの中心ということで
ベストアルバムみたいな感じだそうです。すてき!

主なプログラム(順不同)

J.S.バッハ音楽の捧げもの BWV1079

音楽を捧げる相手は、プロイセンの王フリードリヒ大王
(フリードリヒ2世)。

バッハがフリードリヒ大王に与えられたとされる
王の主題を元に、2曲のリチェルカーレ(鍵盤用フーガ)、
10曲のカノン、フルート・ヴァイオリン・通奏低音
ためのトリオソナタ(全4楽章)が作られました。

バロック・レジーナはトリオなので、きっとソナタ
演奏するはず。

https://itunes.apple.com/jp/album/musical-offering-sonata-sopril/id419373305?i=419373372&uo=4&at=1001l66w

◆ C.Ph.E.バッハ:トリオソナタ H-moll

カール・フィリップエマヌエル・バッハ
大バッハ次男坊。

C.Ph.E.バッハは、さきほどの『音楽の捧げもの』の
フリードリヒ大王が若かりし頃より鍵盤楽器奏者として
彼に仕えていました。

長く仕えていたものの最終的にはプロイセンを離れて
ハンブルクに行ってしまいます。

今回演奏される予定の曲ではありませんが、
アンサンブル・バロック・レジーナの
C.Ph.E.バッハの演奏を。

youtu.be

うっとり♪

J.C.バッハ:トリオソナタ G-dur

ヨハン・クリスティアン・バッハ。大バッハの11男。
11! 子どもだけでサッカーチームが作れる人数です。

J.C.バッハ父親が亡くなったあと、兄のひとりに
引き取られますが、このお兄さんが使えていたのが、
またまた登場、フリードリヒ大王。

J.C.バッハ自身は、その後ロンドンに渡り、
まだ幼いモーツァルトと出会い、仲良くなります。

J.C.バッハの曲はあまり聴いていないのですが、この曲
かな。この演奏は、フルート2本と弦ですが。

Trio G Major: III. Presto

Trio G Major: III. Presto

  • Peder Elbæk, Bent Larsen, Klaus Frederiksen, Birthe Holst Christensen, Henrik Olsen & Ole Birger Pedersen
  • クラシック
  • ¥250

モーツァルトっぽい曲ですね。
むしろモーツァルトJ.C.バッハっぽいということになるのでしょうか。

◆ B.マルティヌー:プロムナード

20世紀に活躍したチェコの作曲家。

Promenades for Flute, Violin and Harpsichord, III. Scherzando

Promenades for Flute, Violin and Harpsichord, III. Scherzando

  • Feinstein Ensemble
  • クラシック
  • ¥150

20世紀のチェコの作曲家と云えばヤナーチェク
ヤナーチェクは、村上春樹の小説『1Q84』に度々出てくる『シンフォニエッタ』を作曲した人です。

◆ J.イベール:2つの間奏曲

20世紀に活躍したフランスの作曲家。

Deux Interludes: II. Allegro Vivo

Deux Interludes: II. Allegro Vivo

  • Trio Lyra
  • クラシック
  • ¥150

幻想的なハープの響きが煌びやかなチェンバロの音色に
変わるとどのようなアンサンブルになるのか期待も高まります。

来週の土曜日、アンサンブル・バロック・レジーナを
聴いて、贅沢な時間を過ごしませんか。

アンサンブル・バロック・レジーナ
Ensemble Baroque REGINA
フルート:藤田真頼
ヴァイオリン:鍋谷里香
チェンバロ:及川れいね
2015年9月26日(土) 開場13:30 開演14:00
@近江楽堂 (東京オペラシティ3F)
京王新線 初台駅 徒歩3分

お問い合わせ アトリエ・ソノーロ
tel&fax 03-3355-4038 fl.mayori@gmail.com
www.ens-baroque-regina.com

主催 アトリエ・ソノーロ
後援 一般社団法人日本フルート協会
   日本チェンバロ協会
協賛 パール楽器製造株式会社
協力 オフィス・モデルン


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