チェンバロの果実 ♪

ピアノのようなかたちをした鍵盤楽器チェンバロ。にほんでいちばんやさしいチェンバロのあれこれ。

チェンバロって何??

チェンバロ鍵盤

「趣味は何ですか?」

この回答に困らない人に、
ささやかな嫉妬を感じていました。

だって、答えるほどやってるコトなんてないし。
読書? 映画鑑賞? Yoga?

だけど、気がついたら、趣味って言えるかなって
ものができてました。・・・が、それでも結局
さっきの質問に躊躇します。

質問があって、一呼吸置いて、軽い戦闘モードに
入って、それから答えるのです。

「趣味は何ですか?」

チェンバロという楽器をやってます」

???

怪訝そうな顔をされることも少なくありません。
聞いたことありますと言ってくれる人もいます。

なので、次はこう言います。

「ピアノの前身の楽器なんです。
バッハとか、あとモーツァルトが子どもの頃は、
まだピアノはなくて、チェンバロだったんです」

ここで話が終わるか、または、チェンバロ
ピアノの違いについての話になります。

楽器の見た目とか、音を出す構造とか、
音の大きさとか、鍵盤の数とか、
鍵盤の色とか幅とか、楽器自体の重さとか、
タッチの重さとか、調律のこととか、

違いは色々あります。

聞かれればもちろんそこを話しますが、
そうでなければやっぱりここに落ち着きます。

チェンバロは、ピアノと同じ鍵盤楽器で、
鍵盤を弾いて音を出します。

でも、ピアノにはハンマーがあって、その鍵盤を
押すとハンマーが叩いて音が出るのに対し、
チェンバロは弦が張られていて、鍵盤を押すと
弦が爪弾かれ、音が鳴ります。

つまり、ピアノは打楽器だけど、
チェンバロは弦楽器になります」

うれしいことに、一度チェンバロの話をすると、
多くの方が、また別のタイミングで、
チェンバロの話題を振って下さいます。

趣味のチェンバロ弾きにとっては、チェンバロ
というコトバを覚えていただけるだけで、
感無量です!   ありがとうございます ♪

まとめ



【おまけ】フランス人の反応

ところで、フランス人に同じことを聞かれたとき
は、こう答えました。

J'aime jouer du clavecin.
(ジェム ジュエ デュ クラヴサン)
「私はチェンバロを弾くのが好きです 」

そうすると

Comme Piano ?
(コム ピアノ?)
「ピアノみたいのだっけ? 」

という返答が!!

チェンバロは元々ヨーロッパの楽器。
日本人よりは馴染みがあるのかも知れません。
私が話した数人が、多少詳しかっただけ
という可能性も・・・。

・・・なぜ、知っているのか聞けば良かった。

たどたどしいコトバで前もって準備したことを
喋ってたので、イレギュラーな流れに
そんな発想が出てくる余地もなく・・・

次に機会があれば、聞いてみたいと思います。


thanks for coming by.
written by coquemomo