【2017/05/14 チェンバロの日!2017 @松本記念音楽迎賓館】
本日の舞台である松本記念音楽迎賓館は世田谷の閑静な住宅街にあります。
住宅地に音楽館を作ったのではなく、その逆で、この建物は元々松本さんのお家なのだそうです。 自宅を音楽館として開放したということですね。
自宅と言っても大邸宅なので、お庭が凄かったり、お茶室があったりします。
それもそのはず、松本さんはパイオニアの創始者の松本望さんなのです。
現在、この松本記念音楽迎賓館には、チェンバロが常設されており、日本チェンバロ協会主催のイベント「チェンバロの日!」は毎年こちらで行われています。
お屋敷に招かれた感覚が味わえるこの場所は、貴族の時代と共にあったチェンバロと相性がよいように思います。
チェンバロがあるだけではなく建物も豪勢ということで、ずっと気にはなっていたものの、駅から遠かったこともあり、億劫に思う気持ちの方が勝っていました。
ですが、今年はチェンバロの日で予定されているイベントの1つに及川れいね先生のコンサートがあるいうことで、2月のレッスンでデュオ・ローズの相方の薫子さんと一緒に行こうと話していました。
そう言えば、れいね先生のソロのコンサートって実は初めてです。
デュオだったり、トリオだったりの中で1〜2曲ソロを弾くことはあっても、ここ最近ソロコンサートはやっていないのだと思います。
これは、やっぱり行くしかないですよね。
かなり先の話だと思っていたのに、時間が過ぎるのはあっという間で、当日を迎えました。
前日は大雨で、初めてのそれも駅から遠い場所に行くのに憂鬱でしたが、当日の朝には雨はすっかり上がっていました。
だけどっ、思ったよりかーなーり涼しいです。暑くなるって予報はどこに行ってしまったのでしょう?
このイベントは2日間に渡り、先生のコンサートは2日目なので、1日目に訪れた人のことを考えれば、かなり恵まれた状況ではあるのですが、それでも電車の中で冷えていく身体は、天気予報を恨めしく思ったりもしました。
コンサートのテーマは・・・20世紀パリ⸜( ´ ꒳ ` )⸝♡︎
19世紀の終わり、1889年のパリ万博に合わせ、エッフェル塔が建てられ、19世紀の最後の年1900年に近代オリンピックの第2回大会がパリで開催されます。 睡蓮で有名なクロード・モネを始めとする印象派が活躍したのは19世紀の終わりから20世紀初めにかけてです。
そんな時代の最先端をいき、次々と新たな息吹が生まれ出すパリではどのような音楽が展開されたのでしょう。
チェンバロという楽器としてはバッハを初め18世紀が全盛期です。今回は馴染みの少ない現代曲となり、少しとっつきにくいかなと思ったのですが、そんなことなく、むしろ素敵な曲がいっぱいでした。
20世紀のフランスのチェンバロ曲の演奏にプラスしてその時代の背景や解説があり、写真や楽譜などの資料があり、初めて聴く人のハードルを下げる工夫がされていたことが、私の曲への理解を深めてくれました。
このコンサートは、ポーランド出身の女流ピアニスト ランドフスカがパリに来るところから始まります。
ランドフスカは、チェンバロの復興に大きく貢献し、のちにはチェンバリストとして名を残すことになります。
彼女自身がアメリカに渡ってしまったあとも、ランドフスカの弟子によってチェンバロは徐々に市民権を得ていきます。
そんな時代の作曲家とその作品には、古典とはまた違うパワーとカラフルな色彩を感じます。
この日一番の大作は、中盤で弾いたプーランクの「フランス組曲」。 ピアノ曲だそうですが、16世紀を題材にしているからチェンバロにも馴染みます。その一方で普段チェンバロでは聴かない響きもあり、それもまた心地よかったです。
そうそう、2曲目のマルティヌーは、別の作品をバロック・レジーナで聴いたことがありました。 当時ブログで予習したおかげで、その名前が記憶に残っていました。
構成がしっかりして、展開が楽しめる作りになっていて、まるで20世紀パリにタイムスリップしたような気分になりました。
ところで、現代音楽には割と自由な指示が入っていることがあります。このコンサートの最後の曲、モーリス・オアナの「昼の鐘と夕べの鐘」を弾く前に「この曲では定規を使います」という補足がありました。
薫子さんと私が会場に入ったときは手元の見える席の前列はもう埋まっていたので、響板の向かいあたりに座ったのですが、定規のことを知っていたら手元側の2列目を選んだかもしれません。
そんなわけで、定規をどうやって使ったのか直接見ることは出来ませんでした。それだけが心残りです。
シックでモダンな先生の今日の衣装もまた、20世紀パリの雰囲気にピッタリです。
チェンバロの日!2017
及川れいね Reine Oikawa
20世紀パリ〜古風でモダンな音楽〜
この素敵なコンサートをお伝えしたところで終わりでよいのですが、一応この話も触れておきましょう。
時計の針を巻き戻すこと5時間、れいね先生とデュオ・ローズは逆の場所に位置していました。
私たちはチェンバロを弾き、先生は私たちの演奏を聴きにきてくれました。
午後にコンサートがあるのに駆けつけてくれた先生に感謝です。
チェンバロの日には一般の人が参加出来るフリーコンサートがあります。
参加にはチェンバロの日のチケット(1日券)が必要になりますが、それ以外の費用は不要です。
チケットはれいね先生のコンサートを聴くために必要になるし、それならとデュオ・ローズはチェンバロの連弾で申し込みました。
丁度2月の発表会で弾いた曲が仕上がっていたので、そういった意味でもタイミングが良かったのかなと思います。
duo Rose’s Set List
ジャン・フランソワ・タプレ:四手のためのソナタ 第1楽章
Jean-Francois Tapray : Sonate a quatre mains, op.29 le premier mouvement
この曲、フランスものなので、心の中で、テーマは
18世紀パリ!
と思っていました。
パリの貴族のお嬢様ふたりが、仲良く1台のチェンバロを楽しむ、そんなところをイメージして演奏しました。(あくまで設定です。私の身分とか年齢へのツッコミはお受けできません。)
上手く弾けなかったり、そもそもテクニックが足りないことを再認識したり、落ち込んだ点もあったのですが、チェンバロを通じて交流する機会に恵まれ、とても楽しい時間を過ごしました。
最後に2017年のフリーコンサートについての記録を残しておこうと思います。
次は参加してみたいかもという方の参考になれば幸いです。
日時:2017/5/14(日)10時~12時
リハーサルはありません。
コンサート前に指慣らしに各組2分程度をもらうことができます。
申込期間:2017/3/15〜4/15
持ち時間 :10分以内
当初は12分でしたが、応募者多数(!)により短縮となりました。
2時間枠に、10組を超える申し込みがあったわけです。チェンバロがメジャーになる日も近いと確信しました!
楽器
後期フレンチ2段モデル
製作 クラヴサン工房アダチ
音域 FF~f3 ピッチ A415(に調律)
形態
チェンバロソロ以外→2組
チェンバロソロ→11人
※アンサンブルの人数は、鍵盤楽器+1名まで。
性別
男性→5人
女性→10人
年齢
中学生以下と思われる参加者→3人
高校生以上と思われる参加者→12人
バッハ率
バッハ→42%(5.5)
バッハ以外→58%(7.5)
1組で1になるように計算(1組で複数の作曲家を演奏した場合、1÷曲数)して百分率で表示
フリーコンサートとれいね先生コンサートの間の時間で参加して作成したペーパークラフトのチェンバロ(薫子さん作)
コンサート以外にもペーパークラフト作成やクイズなどのイベントがあるのもチェンバロの日の特徴です。
私も作りましたが、同じ型紙なのに、私のは微妙な出来なのは何故でしょう(^^;;
来年も開催予定とのことですので、興味のある方はどうぞお越しくださいませ。
merci de votre visite.
ecrit par coquemomo
〜暗譜の呪縛〜 チェンバロ レッスン.:*・゜゜201703 **・゜゜
突然ですが、お気に入りなのに、時の流れで自分にはそぐわなくなってしまったもの、あなたならどうしますか?
売る? 捨てる? あげる?
そんなものがありまして…
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也
中学生の時に暗唱させられた芭蕉のフレーズを思わず心で呟いてみたりしていたところ、発表会で久々にチュイン島のプリンセスこと女子大生美魔女アイドル茜あいちゃんと会いました。
キュピーン!
もしかしたら、彼女なら似合うかも。
私のひらめきはすぐに現実のものとなり、チュイン島のプリンセスこと女子大生美魔女アイドル(以後略)茜あいちゃんとの合同レッスンと相成ったわけです。
快く受け入れてくれたれいね先生にも感謝です。
れいね先生の他の人へのレッスンの聴講は、デュオ・ローズの相方の薫子さんで経験済みですし、驚くことになるとは、かけらさえも考えていませんでした。
しかし、それは、私の予想の斜め上をいく衝撃的なレッスンでした。
あいちゃんは基本的に楽譜を見ません。
そのことは知っていました。 しかし、楽譜を見て暗譜して楽譜が不要になるのではなく、最初から楽譜を使わないのです。
先生が弾いてそれをあいちゃんは再現して覚えます。
恐るべき音感とリズム感です。
これぞアイドル ˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚
でも、アイドルだけでなく、和の伝統芸能も、最近巷で流行りのダンスの振付も、時にはロックバンドでさえ、口伝や耳コピは当たり前です。
そう考えると、楽譜がヒエラルキーの頂点に立つクラシック音楽の世界が、むしろレアなのかもしれません。
そういえば弾いてるうちにこんなやりとりがありました。
「あいちゃん、思い切って目を閉じてみたら」
同じところで何度かつっかえた後、先生が言いました。
目を閉じてスラスラ弾きだしたあいちゃん∑(゚Д゚)
「あ、出来ましたー。目を閉じた方が余計なことを考えなくていいのかもしれません」
楽譜を使わないあいちゃんも凄いし、それを教える先生も素晴らしいです。
考え過ぎるとドツボにハマるのはその通りなのですが、私は楽譜は欲しいです。
それでも、私は弾けるようになり始めると楽譜を疎かにする傾向があります。 そうすると段々悪い方に向かっていきます。
発表会の5日前くらいにもスランプになりました。
確実に前の日の方が良く、このまま日に日に下手になって弾けなくなるのでは、と恐怖に襲われました。
結局、悩んだ末に初見だと思って、徹底的に楽譜を見て弾いてみることにしました。
どんなに下がっても初見よりはマシに弾けるはずと腹をくくりました。
覚えているところを見たがらない瞳、自由のまま奏でたがる十指。
それらをコントロールして弾くということを何とか初めて出来た気がします。
それにしても、チェンバロを始めて、暗譜の苦しみからは解放されたと思っていましたが、何だか逃れきれていない気がしてきました。
楽譜を見なくなるのは脳からの知ってるよというサインだと思うのですが、大して正確に覚えていないくせに変な指令を出さないでほしいです。
さて、楽譜を見るという行為にはもう一つメリットがあります。
鍵盤を見過ぎることがありません。
鍵盤を見ると正確に弾けるかって言うとそうでもなくて、正しい動きが出来ていることがわかればそれ以上は監視しない方がスムースに動けるように思います。
さっきのあいちゃんと同じようなことですね。
鍵盤の位置が心の目で見えていれば、後は押すだけでいいのです。 見ている必要はありません。
プロのピアニストは手元を凝視したりしませんし、アマチュアでも、飛ぶところを中心に危ないところを確認すれば、後は変に見過ぎない方が力が入りすぎないように思います。
では、視線はどこへ?
そんなときの楽譜です。楽譜を見ていれば考えすぎなくてすみます。
最後に、発表会で弾いた連弾曲の話を。
れいね先生に指摘されたので、楽譜のある場所に「盛り上げない」というコメントを書きました。
自然に盛り上がるところだから、そんなにやらなくていいということなのですが、ここを弾くたびに、何度となく無意識に盛り上げようとしていることに気がつかされました。
ついてしまったクセみたいなものを抜くのは大変なのだなと、それでも修正の機会を得られるレッスンは貴重だなと思いました。
楽譜と共に演奏すると、作曲家との対話、先生との対話があり、1人で弾いていても音楽を通してのコミュニケーションを感じます。
ただ、本当に1人の世界に入りたいときは、暗譜して、もっとジャズィに弾けると楽しそうだなと思ったりもします。
1曲くらい、暗譜しておこうかなあ。
thanks for coming by.
written by coquemomo
【2017/02 及川れいねチェンバロ教室コンサート @スタジオグイド】
天王洲にある寺田倉庫さんの素敵な音楽スタジオ、スタジオグイド 今回の発表会はこちらで行われました。
スタインウェイのピアノとマークデュコルネのチェンバロが常設されている何とも贅沢な空間です。
チェンバロはもちろんのこと、ピアノに歌にダンス、さらにはフルート、ちびっこの演奏まで色とりどりの楽しい音楽の会になりました。
デュオ・ローズもこの日のために1台4手(連弾)に取り組み、華を添えることが出来たかなと思っています。
前回の発表会は一昨年前。そのときは友だちには声を掛けず、ひっそりと参加しました。
でも、今回はブログに書いてしまっていた手前、ヒミツにも出来ないし、何人か声を掛けてみました。
私の服を見越したかのようにピッタリの素敵な花束を持ってきてくれたり、この機会にと沖縄みやげを持ってきてくれたり、前日に大切な予定があり当日も忙しいのに駆けつけてくれたり、行けなくてゴメンねと可愛いお茶とお菓子を送ってくれたり、色々たくさんの優しさを受け取った日でもありました。
さて、招待すると決めたからには、幾つかの準備をしました。
まずは、れいね先生にお願い。
「発表会のチラシなんですが、先生のコンサートのような大きなサイズではなく、ポストカードサイズにしてもらえませんか」
「いいですよー」
アッサリOKが出ました。
A4サイズのチラシは渡すときに大きくて何だか恥ずかしいし、カバンに入れとくと端っこが折れてしまうし、ちょっぴり不便に思ってたのが、解消されました。
それから、選曲。
聴いたことがある曲、チェンバロの魅力が伝えられそうな曲、今までやってきた曲を全部思い浮かべて、ありったけの私を詰め込みました。
My Set List
(solo) #01
J.S.バッハ:平均律第1巻 第1番 プレリュード
J.S.Bach : Das Wohltemperierte Klavier, Erster Teil, Preludium, C-dur, BWV846
(solo) #02
ラモー:一つ目巨人
J-P.Rameau : Les Cyclopes
(solo) #03
モーツァルト:ピアノソナタ第11番 第3楽章(トルコ行進曲)
W.A.Mozart : Klaviersonate A-dur, KV 331
(duo Rose)
タプレ:四手のためのソナタ 第1楽章
J-F.Tapray : Sonate a quatre mains, op.29
チェンバロは強弱がつけられない楽器ですが、レジスターによって音色を変えることが出来ます。
二段チェンバロに多い仕様は、8フィートの弦2列と1オクターブ高い4フィートの弦が1列張られているものになります。
この弦を組み合わせる機構をレジスターと言うわけです。
ラモーの一つ目巨人のような華やかな曲を3列で弾くと、煌びやかさが際立ちます。
トルコ行進曲はフレーズのリピートがあるので、1回目は1列、2回目は2列で弾くと、それだけで趣きが変わります。
などなど、レジスターをフル活用する構成にしてみました。
それにしても、本番とは難しいものです。
いっぱいミスをしたし、聞いている人にわかるミスもしてしまったのは致命的なのですが、それでも最後まで冷静に弾き切りました。
弾き終わったときに見えた先生の笑顔が嘘ではなさそうだったので、レッスンの成果が出せたかな、と思うことが出来ました。
そして、デュオ・ローズについては、
「もう一度弾きたければ、チェンバロの日で」
という先生のお言葉を頂きました。
「チェンバロの日!」は日本チェンバロ協会 主催のチェンバロイベントです。
今年はれいね先生が出演するので聴きに行こうと思っています。
そのイベントの催しのひとつに一般の人が弾くことが出来るフリーコンサートがあって、それのことを指しているわけです。
イマイチだったのか、もう1回弾けば、もっと良くなりそうと思ったのか真意はわかりません。
でも、ソロを弾いて力を使った後に弾くより、連弾だけ弾いて、その後で先生のコンサートがある思うと、今日より上手く弾けそうな気がしてきました。
発表会も終わり、春の訪れと共に新しい曲に取り組みたい気持ちもありますが、デュオ・ローズはもうちょっとだけこの曲と付き合っていくことにしました。
thanks for coming by.
written by coquemomo
憧れのフランス製二段チェンバロの仕様と値段
年が明けたばかりと思っていたのに、早いもので、もう2月になってしまいました。
今年2度目の更新ですが、前回は昨年のレッスンの話でしたので、今回が実質今年のファーストアーティクルです。
就任直後からスピード感たっぷりの小池百合子都知事を少しは見習っていきたいと思っていますが、根が怠惰なのでなかなか難しいです。
そんな私でも、年の初めには、1年の抱負を考えてみたりしていました。
発表会の曲を弾きこなすという現実的な目標から、いつかはバッハのイタリア協奏曲を弾いてみたいとか、しかも豪華絢爛なチェンバロで弾きたい、そしてそんな素敵な楽器が欲しい、というように空想は綿菓子のようにフワフワとふくらんでいきます。
そんな夢でも、やっぱりリアリティは大切です。 欲しい楽器と言って思い浮かぶのは、チェンバロ・フェスティバルで井岡さんと再会して久々に弾いたマーク・デュコルネのフランコ・フレミッシュです。
(注*夢を実現するための技術面での課題につきましては、ここでは触れないでおこうと思います。)
あの時に井岡さんが改めて色々教えてくれたので、仕様を纏めておこうかなと思います。
・・・もしや、買えってことでしょうか?
井岡さんは商売上手の なにわのあきんど ですから、あり得る話です。
さて、頂いた仕様はこちら。
フランコ・フレミッシュ二段鍵盤ハープシコード
(ルッカース1646、タスカン1780)
Franco-Flemish after Ruckers -Taskin, Antwerp 1646, rebuild by Taskin, Paris 1780
(Musee de la Cite de la Musique, Paris)
61鍵
2×8' 1×4' バフ
鍵盤可動A392-415-440
初めて見たときは何のこっちゃでしたので、ちょっと丁寧に見ていきたいと思います。
フランコ・フレミッシュはちょっと置いといて、わかりやすいところからいきましょう。
二段鍵盤は鍵盤が2段あるということで問題はないですね。
ハープシコードは英語でチェンバロのことです。 ちなみにチェンバロはドイツ語になります。
ルッカースのあたりも後回しにして、簡単そうなのは61鍵、そうです、鍵盤が61あるってことですね。
88鍵のピアノに比べると少ないですが、チェンバロで61は大型の楽器です。
この楽器は2段鍵盤なので、丁寧に書くと61鍵×2段、つまり122個の鍵盤がついているわけです。
勝ち負けじゃないけど、ピアノに勝ちましてよ。
音域はここには記載がありませんが、61鍵だと普通はFF〜f3です。
真ん中のドから3オクターブ上のファまで、下は真ん中のドから3オクターブ下のファまでです。
この高い方のファはモーツァルトが多用するキーで、そういう視点で見ると、当時の最高音はここなのだなということがわかります。
バッハをメインに弾くなら、上はレまであれば問題ないと思います。
ちなみに、デュオ・ローズが現在取り組んでいる連弾曲はこの高いファがないと話にならないくらいたくさん出てきます。 逆にファより上の音は一切出てきません。
次の 2×8' 1×4' は弦のことです。
8フィートの弦が2本、4フィートの弦が1本、1つの音に計3本の弦が張ってあります。
具体的には、上の段の鍵盤に8'が、下の段に8’と4'が張られていて、同時に3本鳴らすとかなり華やかになります。
下鍵盤の8'と上鍵盤の8'も少し音質が違います。上鍵盤の方が囁くような感じでその違いも魅力です。
さらにバフストップがついていますので、箏のような音色を奏でることもできます。
続いて、鍵盤可動A392-415-440、ピッチの話になります。この楽器では3つのピッチを使うことが出来るということです。
A415というのが、いわゆるバロックピッチです。古楽では通常A415で合わせるので、今より半音低い音になります。
つまり、ドって鳴らすとシ♭(フラット)に聞こえるわけです。 最初は気持ち悪かったけど慣れました。
でも、これだけだと現代の楽器と一緒に合わせることが出来ません。
そこで出てくるのがトランスポーズ機能です。 440と言うのはモダンピッチなので、ヴァイオリンやフルートと一緒に合わせるにはこれを選びます。
選ぶと言っても、440と書いてあるボタンを押せばいいというわけではありません。
鍵盤可動という文字の通り、鍵盤を横にずらして、半音低い弦を鳴らすという仕組みです。
手順としては、ダミーキーと言えばよいでしょうか、鍵盤の幅の木片を抜いて、鍵盤を横にずらして、空いた方にそれを入れます。
だから、440にトランスポーズ出来る楽器で415しか弾いていなければ、一番上の音の弦はずーっと出番がないってことです。 当然です。どの鍵盤を押しても鳴らないのですから。
もう1つの392は別名ヴェルサイユピッチ。 更に半音、鍵盤を横にずらします。 ここまでついてるとかなり贅沢ですね。
そう言えば一度も弾いたことがないですけれど、モダンピッチから1音低いとなると、かなり違和感を感じるように思います。
さあ、ここまで来たところで元に戻りましょう。
フランコ・フレミッシュでしたね。
フランコは、フランスのという意味で、
フレミッシュはフランドル地方またはそこで発達した芸術様式のことです。
フランドルは美術史などで触れたことがある人も多いかと思います。
ベルギー西部、オランダ南西部、フランス北部を支配していたフランドル伯の領地を指します。
ちなみにフランドルを英語読みするとフランダースになります。ワンっ。
フレミッシュは、チェンバロの歴史的にはイタリアの次に来る様式で、当然のようにアンチイタリアの位置付けとなります。
装飾もシンプルで減衰の早いイタリアンに対し、ラテン語の格言や花や鳥を描き芸術的装飾を凝らし伸びやかな音のフレミッシュ。この後、華やかなフレンチに時代は流れていきます。
さて、チェンバロはピアノが流行って一旦途絶えてしまうので、現在あるチェンバロは博物館にあるものを復元したものです。またはそこに別の楽器の要素を足したり、オリジナリティを加えたりすることもあります。
この楽器のオリジナルはというと、
(ルッカース1646、タスカン1780)
Franco-Flemish after Ruckers -Taskin, Antwerp 1646, rebuild by Taskin, Paris 1780
ルッカースがアントワープで1646年に作ったものを、タスカンが1780年にパリで改造したものってことです。
ルッカース一族はフレミッシュを代表する有名な工房で、パスカル・タスカンはフランス様式を代表するチェンバロ製作者の1人です。
これが曲だったら、ルッカース作曲、タスカン編曲といつたところでしょうか。
でも、このタスカンならではの装飾を考慮するなら、タスカンはアヴェマリアにおけるグノーに近いかもしれません。
Musee de la Cite de la Musique, Paris
オリジナルはパリのMusee de la musique (ミュゼ・ドゥ・ラ・ミュズィック)にある置いてあるんですね。
Musee de la musiqueなら、れいね先生のオススメで昨年の3月に行ってきました。
あれ、じゃあ、私はオリジナルの楽器を自分の目で見てきたってことではありませんか!
そう、見惚れてしまう楽器がたくさんでした。
歴史的価値の芸術品なので、普通の人が弾くことは出来ませんが、見てるだけでもかなり幸せです。
うっとり。
ちなみにオリジナルはこちらです。
たくさん撮ったとはいえ、知らずにキチンとカメラに収めた自分を褒めてあげたい。
しかもブログに使ってるんですよね。
私、この楽器と結ばれる運命にあるのではないかしら。
さて、最後に皆様お待ちかねのお値段の話。
「価格は変わってしまうので、目安として見ていただければと思います」
とは、オワゾリールハウスの井岡さんのメールに書き添えられていた注意書きです。
でも、なぜ金額が変わってしまうのでしょうか。 要因は大きく2つあります。
1.オワゾリールハウスが扱っているのはマーク・デュコルネの工房で作った楽器です。 デュコルネが値上げすれば、当然オワゾリールでの売価も上がります。
2. マークデュコルネはフランスのチェンバロ工房です。 通貨は当然ユーロになります。 つまり、為替の影響を受けるわけです。
自分仕様の楽器をオーダーする場合は、最新かそれに近いレートになります。
既に日本にある在庫を購入する場合は、レートの見直しをする必要はなくなりますが、それでも実際のレートと大きく乖離してくると見直しを行うこともあるそうです。
そのようなことで、幾らで買えますって言いづらいわけです。
だから、買うときにその時の値段を聞いてみてね☆〜(ゝ。∂)
〜おしまい〜
と、まあこれではここまで読んで下さった方に申し訳ありませんので、2016年7月時点でのざっくりとしたお値段は……
今回紹介した仕様でシンプルなモデルですと、600万円台半ばとのことでした。 それに消費税が加算されるので、実際に支払う金額は700万円近くになると思われます。
チェンバロフェスティバルで弾かせていただいたモデルは脚の形が特殊なので、この脚を選ぶことにより、百数十万円上がります。 1本数十万円の脚……ランウェイを堂々と歩くくらいなら朝飯前でやってくれそうです。
他にも装飾のオプションをつけていくと十万単位で価格が跳ね上がるので、オーダーする場合は悩みますね。 でも、段々値段の感覚が麻痺しそうで、家を建てるときに色々付けちゃうのと近いかもしれません。
比較的安価な二段チェンバロですと、以前書いた通り300万円くらいですから、この楽器はよい材料を使って素晴らしい製作家によって作られたものであるということがわかります。
異常な円高ユーロ安がなければ、凡そ値段は上方にしか修正されないので、早く買った方がよいのですが、夢で始まった今回の記事は、現実の厳しさを痛感したところで、幕引きとさせていただこうと思います。
merci de votre visite.
ecrit par coquemomo
〜呼吸〜 チェンバロ レッスン.:*・゜゜201612 **・゜゜
2016年最後のレッスンは、贅沢にデュオローズのレッスン&ソロのレッスン、ランチ付です⸜( ´ ꒳ ` )⸝
ソロのレッスンは自分のレッスンに スーパーチェンバロレッスンのLIVE (薫子さんのレッスンの聴講) も!
ローズのレッスンでは、12月らしく「くるみ割り人形」の「金平糖の踊り(2台チェンバロヴァージョン)」もやりました。
今年の丸の内のクリスマスイベントは、テーマがくるみ割り人形でした。
特に丸ビルでは、くるみ割りの音楽と映像のプロジェクションマッピングが行われていました。
それぞれこのイベントを見ていたこともあり、日程的にはアフタークリスマスなのですが、金平糖やりたいねとなったわけです。
昨年の金平糖は大笑いでしたが、今回は曲らしくなってまいりました。
チェレスタでは可愛らしい金平糖の踊りも、チェンバロではちょっと怖い雰囲気にもなり、クリスマスよりもハロウィンって感じ?と思っていたら、薫子さんも「ティムバートン風ですね」と言っていました。そんな感じです。
短い曲なのでバッハなどの大作にプラスして弾きたいのですが、ちょっと問題があります。その日の1回目がうまく弾けないのです。
臨時記号に騙されまくりの初見泣かせな曲なので、他の曲と一緒に弾ける気がしません。
胸を張ってこの曲をレパートリーと言うには、まだ時間がかかりそうです。
そして、今日の本題は、2月の発表会で演奏する連弾曲です。
この曲の形が決まらないと年を越せません!
久々に本気モードで頑張りました。
いや、いつも本気ですが、今日の私はひと味違うわよってなもんです。
何せ現実的にまとまったレッスンが出来るのは、1月に自主練1回、2月にれいね先生のレッスン1回、自主練1〜2回、当日のリハと、本番までにふたりで合わせられるのはほんの数回です。
毎日合わせられるって凄く恵まれた環境か、それに全てを賭けているか、とにかく当たり前のことではないのですね。
だから、もしそうであれば、そのことを大切にしてほしいし、私は私の出来る精一杯をするしかなくて、残された回数を丁寧にやっていきたいと思います。
私たちは最初この曲にモーツァルトを感じました。 時代的にも同じ頃の作品ですし、明るく華やかな感じがモーツァルトを彷彿させると思ったのです。
でも、この曲を作ったのはジャン・フランソワ・タプレというフランスの作曲家で、れいね先生はこの曲の譜面からちゃんとフレンチを感じとりました。
YouTubeですら見つけられなかったこの曲をきちんと優雅に仕上げていくことが出来そうになってきたのはれいね先生のおかげです。
今回のポイントは、切り替えと空白だったように思います。
場面の展開するところで駆け込まずにほんの少しの空白を置く。
休符があるわけではないけれど、きちんと息継ぎをすることによって、次の場面にスムーズに移行できます。
でも、これがソロの時より数段難しいのです。間を空けすぎたら遅れちゃうというリスクがあります。
これは合わせながら見つけていくしかなくて、呼吸を合わせる、しかもよいタイミングでという、アンサンブルをやっていく上では切り離すことの出来ない課題です。
さらに人数が増えてくると指揮者の登場になるわけで、指揮者がいれば合わせるのは楽になります。
でも、アイコンタクトや息づかいで上手く合ったときは、夢のような心地がします。 指揮にはこちらから合わせるけれど、デュオだと合わさるって感じがするところが、私は好きです。
あとは、テンポが早くなってしまったときに、とにかく戻すこと。
テンポを戻すという対処はどの曲でもそうなのですが、この曲は特に早くなりがちな要素が詰め込まれてるので、そのことを強く意識しておいた方がいいように感じます。
このブログで2016年を振り返ってみると、良いコンサートに恵まれた年であることに気がつきました。
2017年のコンサートは、5月のチェンバロの日に、れいね先生が現代曲(!)を演奏するということなので、それを楽しみにしています。
それでは、2017年があなたにとって素敵な年でありますように。
merci de votre visite.
je vous souhaite tres bonne annee 2017.
ecrit par coquemomo
〜小指を使いこなす〜 チェンバロ レッスン.:*・゜゜201611 **・゜゜
発表会の日程が決まったということで、11月はデュオローズでのレッスンを受けたかったのですが、薫子さんと私の休みが合わず、今月もソロのレッスンになりました。
と言っても、ソロ曲の出来が順調なわけでもなく、どちらかと言えば芳しくないので、むしろ好機と捉えるべきかもしれません。
レッスンに来ると必ず何か発見があります。
れいね先生がいて教えてくれるから当たり前なのですが、1人では気がつけないことがたくさんあって、これ全部出来るようになったら神の領域では(*⁰▿⁰*)と武者震いがします。
当然、神にはほど遠く、忘れてしまうことだらけで、そもそも出来ないことばかりです。
神ならぬ身にて今日最も課題に感じたのは
小指
です。
「ちょっと、そこ、もう一度弾いてもらえますか」
ああ、やっぱり。
このフレーズ、何か、思うように鳴らなくて、鍵盤を打鍵して出てくる音には、深みがありません。
れいね先生のような満ち足りた音はどこから出るのでしょう。
いつも先生は私の右に座ります。 先生が見せてくれる見本は決まって上の方の音になるので、この楽器、高音の方がいい音がするんじゃない?と疑ったこともありますが、そんなことはありません。
私に何かが足らないのです。
それを証明するかのように、連弾曲で先生が左に座ったときは、低音が美しく響きました。
鍵盤を交換しても解決はしないのです。
「指を立てられますか?」
そう言うと先生は小指の第一関節と第二関節を曲げて、コの字のように形を作りました、
あ、私の小指は定規のように伸びきっちゃっています。鍵盤の上で倒れて気を失っているようです。
棒でバチバチ叩くようにするのではなく、指の関節を使って鞭のようになれば、もう少し豊かな音になるかもしれません。
必死に真似しますが、どこか形が違います。
「あ、でも爪が鍵盤に当たっちゃ、ダメです。弾くのは指の腹で」
私の爪はちょっとおかしくて、人差し指と小指は長く、中指と薬指は短いのです。
別に願掛けで伸ばしているとかではなく、元からほんの少し小指の爪のピンクの部分が長いのです。
大した違いではないので、日常生活では何ら支障はありません。
でも、鍵盤楽器奏者としては、深爪ギリギリまで切っても長いと言うのは不利な感じがします。
だからと言って細かい個人差で出来ないと言ってしまうと、そこで全てが終わります。 ちょっと気をつければ、形は少し違っても、同じような結果が得られるはずです。
自分の身体でのベストポジションを模索します。
「小指をコントロールするのは手の平の側面の筋肉だと思うので、ここを使ってることを意識して動かしてみてください」
そういえば、小指以外の指で弾いてると段々小指が上がってきてしまうことがありますが、これも同じ原因のように思えてきました。
コの字の角を広げたり狭めたりしながら音を出してみます。
難しいです。
形に気を取られすぎて指に変な力が入ってしまっては逆効果です。
そうして、かなりの時間、小指のフォームを何度も何度も確認しながら、しっかりした音を出す訓練を繰り返しました。
一朝一夕には無理そうですが、ヒントが見えてきました。
あとは宿題にしましょう。
帰り際、ヴァージナルを見ると楽譜が置いてありました。
「てをぐにゃぐにゃしない」
もーさん(先生の娘)の楽譜に書き込みがしてあります。
美しい大人の字体だけれど、れいね先生の字ではなさそうなので、もーさんのピアノの先生が書かれたものだと思われます。
楽しそうにレッスンを受けているもーさんを思い浮かべながら、私はもう一度自分の手を見つめて、それから手が取るべき形をイメージしました。
きっと、出来るはず。
thanks for coming by.
written by coquemomo
〜楽譜ホルダーを作ろう!〜 カルトナージュ レッスン
コピーしたペラ紙の楽譜を使うことってありますか?
コピー譜は気がつくと溜まっていき、段々見つけられなくなるので、楽譜は冊子の形で持っていたい派ですが、最初の書き込みは消したくなるくらい酷いので、最近はまずコピーして使うことにしてます。
でも、コピー紙を譜面台に置くと、ヨレっとするのです。
このヨレっと問題対策のため、コピー譜をクリアファイルに入れるのですが、書き込む度に出し入れするのが面倒で、結局出しっぱなしになります。
そこでコピー譜を使うときは、後ろに冊子の楽譜を置いて誤魔化していたものの、ずーっと気になっていたこのヨレっと問題を、この度、抜本的な解決を目指す事に致しました。
解決案として、厚紙を買って来て、譜面台に置いておけばよいかなと思ってはいたのですが、中途半端な厚さの紙だと私の性格から厚紙が他の紙に埋もれること間違いありません。
聖歌隊が持ってそうな感じのが欲しいんだけどなあ…どこで売ってるのでしょう?
ネットで検索しているうちに、カルトナージュで自作するという方法に辿り着きました(*'▽'*)
カルトナージュはフランス語。 カルトンが厚紙とかボール紙という意味で、カルトナージュは厚紙で作ったものとか厚紙の箱のような意味になります。
ここでいうカルトナージュは、そこから少し派生して、厚紙に布や紙を貼って、粋に仕上げたものを指します。
おしゃれな布でデコられたフォトフレームとかトレイとかティッシュボックスとか、目にしたことがあると思います。 あれをカルトナージュっていうのですね。
さて私は、カルトナージュどころか、工作的なことは小学校卒業以来無縁です。
全くもって1人で作れる自信がありません ( ̄O ̄;)
そうだ、レッスンを受けよう!
カルトナージュの体験レッスンを探しましたが、体験だと作れるものが指定されているので、楽譜ホルダーを作ることは出来ません。
使う人が限定されるので仕方ありませんが、それでも、私は楽譜ホルダーを作りたいのです!!
そうして見つけたのが、Ange & Rose (アンジュアンドローズ)。
Ange & Rose は、主宰しているSatomi 先生のご自宅でレッスンを行っています。
体験レッスンはないのですが、フリーコースという単発レッスンのコースで楽譜ホルダーを作ることができそうです。
問い合わせてみると、楽譜ホルダーは初心者でも大丈夫ということで、早速レッスンを申し込みました。
緊張の面持ちで向かった当日、駅からはかなり近いので迷わずに着きました。
チャイムを押すと穏やかな笑顔の女性が現れました。
うん、素敵な人そうで良かったです。
Satimi先生のご自宅は美しいカルトナージュの作品でいっぱい。 インテリアもとっても洗練されています。
「2面にしますか? 3面になさいますか?」
楽譜ホルダーは2面と3面の2種類を用意しているそうです。
3面あると便利そうだけど、作るのが2分の3倍大変そうなので、2面にしておきました。
作業は主に切ることと貼ることですが、やり慣れなくて、あたふたしまくりです。
そして、こんなに大量のボンドを使ったのは生まれて初めて。
今日は私のボンド記念日です。
Satomi先生の多大なる手助けの元、完成した作品がこちら。
☝ 閉じたところ
☝ 開いたところ
表側がアリス、内側がリバティという何とも乙女仕様です(^^;;
よく見るとヨレてたり、曲がってたり、出来が甘いですが、遠目で見れば、初めてにしては良い出来な気がします。
私は手先がかなり不器用なのですが、先生が助けてくれるので、楽しく作れました。
帰って使ってみると、コピー譜はヨレっとしないし、書き込む時も楽だし、これはかなり便利です!
もっと早く辿りつけば良かったです。
別のものも作ってみたいなあ。
merci de votre visite.
ecrit par coquemomo
link to Ange & Rose ▼ ameblo.jp
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