〜はじめての3台クラヴィーア〜 チェンバロ レッスン.:*・゜゜201512 **・゜゜
クラビーア(〈ドイツ〉Klavier)
チェンバロ・クラビコード・ピアノなど、鍵盤(けんばん)を有する弦楽器の総称。オルガンを含めていう場合もある。
目白で薫子さんと2台の自主練習をしました。
つ・い・に、第3楽章まで辿り着きました。
「12月はデュオでレッスン受けたいですね」
私たち2人と先生の予定を合わせるとなると意外と大変。 早速候補となる日を先生にLINEしてみると、
「その日は何時でも大丈夫です。私もオケ部分を見ておきます」
オケ部分!
デュオ・ローズが現在取り組んでいるのは2台のチェンバロのための協奏曲。 本来はバイオリンやチェロなどもある曲です。
「先生のチェンバロルームで3台で合わせるって可能ですか?」
「もちろんです。3楽章は参加しようかなと思いまして」
やったあ!
れいね先生がオケパートを弾いてくれるなんて!!!
もしかして、これは…
duo Rose feat. Reine
何か、アーティストっぽくなったゼ!
頑張ったら思いもよらない幸せが舞い込んできました。
しかし、それほど時間もなかったので、幸せに比例した上達は見られず今日を迎えてしまったのでした。
まずは、2台の演奏の指導から。
「3連符のところでどうしても早くなるので、そこは気持ちゆっくりめで。それから p (ピアノ) で。 その前後のティラリララのところが、グッと音が上がってくので、ここを f (フォルテ) にして」
気がつくと早くなってるなとは思ってたけど、3連符のところか。 3連符って難しい。
「あと、こけももさん。そこは薫子さんの音を聴いて合わせる感じで。合わなかったら、弾かなくてもいいくらいの気持ちで」
あ、ここ、そういうところだったのか。
この前の小節はユニゾンで下っていくところなのですが、この小節で、私は下がり続け、一方薫子さんはメロディを弾き始めます。
言われたことが身体でわかると、自分の役割もわかってきました。
自分の両手でもメロディを殺してしまうことがあるくらいなので、ちゃんと曲を読まなくては。
そして、はじめての3台の時間です。
先生の家にはフレンチとイタリアンと小型のものと3台のチェンバロがありますが、今回は小型のものは使用せず、ピアノを使用しました。
だから3台チェンバロではなく、3台クラヴィーアですね。
3台クラヴィーア、今日初めて使った言葉だけど、なんて贅沢な響きでしょう。
でも、せっかく3台になったのに不完全燃焼だったことは否めません。
自主練したものの、3楽章の2台でのレッスンは初めてでしたし、まだ楽しむ余裕がありませんでした。 だけど、あと少しで手が届く感じがしてきています。
来年、また3台クラヴィーア、やりましょうね!
それから、今日はもう一曲、何と数日前に用意した曲を合わせました。
私にとっては前代未聞の一大事です。 実力のある人には全然大したことない話ですが、私には初見は難しいのです。
クリスマスも近いし、クリスマスにちなんだ曲でもやりたいですねという流れになり、薫子さんから、
「金平糖の踊りは?」
という案が出ました。
金平糖の踊りはチャイコフスキーのくるみ割り人形の一曲。 くるみ割り人形はクリスマスのお話なのでピッタリです。さすが薫子さん。
チェレスタのソロが幻想的で独特の世界観があります。 金平糖の踊りはチェレスタを使った一番最初の曲なので、チャイコフスキーのチェレスタのイメージが余すところなくつめこまれているのだと思います。
2台ピアノ用のアレンジとオケのスコアを見つつ修正を加えました。
チェレスタは高音の楽器なので、チェンバロだと相当音を下げることになります。これが意外と厄介でした。 楽譜はト音記号なのに、弾いてるのはヘ音記号の領域だと何度も読み違えて大混乱です!
数日しか見れなかったので、最初合わせたときは笑いが込み上げるくらいでした。 でも、何回かやってるうちに少しずつ曲らしくなってきました。
よく聴く曲でも、自分で演奏すると、聴いていただけのときよりその曲の深みがわかってきます。 どんな曲かわかってくるとやるのが楽しくなってきます。
「この曲、チェンバロに合ってるので、レパートリーに加えましょう」
先生に提案いただいたこともあり、2台チェンバロ用の譜面を起こすことにしました。
きっと需要があるに違いないから1部1,000円で売ろう。 いくら儲かるかな。ψ(`∇´)ψ
誰モ買ワナイヨ。
New譜面を引っさげて、来年のクリスマスシーズンにはもっと素敵な金平糖の踊りをやりたいと思います。
さて、チェンバロの果実の更新はこれが今年最後になります。
みなさま、よいお年をお迎えくださいませ。 そして、来年も是非遊びに来てくださいね。
補足:クラヴィーアのこと
ドイツ語でピアノはクラヴィーアなので、現代ドイツ語では限定しなければ多くの場合ピアノを指します。 しかし、ドイツ以外ではピアノはピアノなので、クラヴィーアというと鍵盤または鍵盤楽器の総称となります。
thanks for coming by.
and I wish you a merry Chiristmas !
written by coquemomo
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