〜はじめての連弾〜 チェンバロ レッスン.:*・゜゜201608 **・゜゜
今回のレッスンはデュオ・ローズです。
7月に見てもらったバッハを早速合わせてみることにしました。
今まではそれぞれがある程度完成してから合わせていたのですが、合わせてみると自分の音が思わぬ役割を持っていたことに気がつくこともありました。
ふたりの音色が重なりあってこそのデュオ・ローズです。出来るだけ早い段階で合わせた方が良いのではと思い、今回はそのようにしてみました。
やっぱり合わせると、イメージが湧いてきます。曲の完成までの時間が短縮出来そうな予感がします。
そして、もう1曲、見てもらいました。
何とデュオ・ローズ初めての連弾曲です!!
2台チェンバロは2台4手なので、2人で1台ずつの楽器を弾きます。
それに対し、連弾は1台4手、1台の楽器を2人で弾きます。
薫子さんと私は、以前参加した発表会でチェンバロの連弾を一緒に見ていたので「いつか連弾しようね」とずっと言っていました。
しかし、私たちのアンサンブルは思いがけず少し形を変えて2台チェンバロで実現しました。
2台チェンバロはとても楽しくて、いつしか連弾のことは忘れていました。
その理由を深く考えたことはありませんが、連弾(1台)で出来ることは当然2台でも出来てしまうことに何となく気がついていたのかもしれません。
さて、今回連弾をやろうと思ったのは、あることに気がついたからです。
そう、2台チェンバロはチェンバロが2台ないと出来ないのです。
何を当たり前なことを、と言われそうですが、実際、これはかなり高いハードルです!!
れいね先生の家にチェンバロが2台あったから全然気がつきませんでした。
そんなわけで、1台でも楽器があれば2人で演奏出来る曲をレパートリーに加えたいなと軽い気持ちで始めたのですが……
やってみるとかなり難しいです。2台とは違った難しさがあります。
ピアノの連弾だと88鍵を2人で弾くわけですが、チェンバロの鍵盤は60鍵程度です。1人あたり10鍵は少ない上に、一般的なチェンバロの鍵盤の幅はピアノよりも狭いときています。これはかなり窮屈です。
「ローズは連弾、初めてでしたっけ?」
ボロボロの初連弾を披露して疲労した薫子さんと私は大きく頷きました。もう、上手くいかなすぎて、笑いが込み上げるレベルです。
前言撤回、バッハはかなり上手く弾けたように思います。
れいね先生がアドバイスをくれました。
「連弾は音楽だけでなく雑務にも気を回さないといけないので最初は慣れないと思います。 手がぶつかるとか、楽譜をめくるタイミングとか、まあ徐々に慣れてください」
そして満面の笑顔で
「この曲は合わせるのは難しくないはずだから」
と付け加えました。
確かに音楽的には早くなりがちな三連符に気をつけるくらいで特に難しくないのですが、なぜこんなにも出来ないのでしょう。
まだまだ先行き不安ですが、連弾は2台よりも聴いてもらう可能性も高いので、きちんと仕上げようと思います。
乞うご期待! と、言うほどの自信はありませんが、頑張ります。
レッスンの後は薫子さんとランチに。
デザートに夏の風物詩・かき氷を食べながら、デュオ・ミュゲのコンサートの話で盛り上がりました。
どの曲も本当に素敵でいつか弾きたいねと夢は広がるばかりですが、この中でまずやりたいのは、クープランの2台のクラヴサンのためのアルマンドということで纏まりました。
ちなみに、れいね先生はこの曲について
「クープランが2台のクラヴサンを指定した曲はこの曲だけですが、こんなに書けるのなら、何でもっとたくさん残してくれなかったの〜」
と嘆いておりました。
本当に同感です。タイムマシンが出来たらクープランに直談判してきます。
数百曲と書いたクラヴサンの曲で、たった1曲だけとはあんまりです。
でも逆になぜ1曲だけ書いたのか気になるところでもあります。
thanks for coming by.
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written by coquemomo