チェンバロ レッスン.:*・゜゜201507 **・゜゜(アウフタクト・裏拍)
“ アウフタクト ”〖ドイツ Auftakt〗
楽曲が強拍以外の拍,つまり弱拍から始まる場合に,最初の小節線の前に現れる冒頭の一個あるいは数個の音のこと。上拍。アウフタクトでの開始を弱起という。
アウフタクト・・・いかにもドイツらしい響き。
ドイチュ語は大昔に第2外国語で選択してそれっきり。
ドイツ語をかじるよりアウフタクトということばを
覚えた方が先だったけれど、分解してみると、
アウフは上にってことで、
タクトは指揮棒のことだから、
なるほど、指揮棒が上に上がっていくイメージ?
指揮棒は1拍目に上から下に振り下ろされます。
1拍目は強い音。
2拍子なら 強−弱
3拍子なら 強−弱−弱
4拍子なら 強−弱−弱−弱 と言いたいところですが、
それだとちょっとふぬけた感じになるので、
強−弱−強−弱 または 強−弱−中−弱
アウフタクトは強い1拍目の音に向かって
添え物のような感じになります。
ちょっと大きく成長した装飾音。
「こけももさん、この曲、2拍子で、2拍目から
始まっているので、次の小節に向かって上がっていき、
1拍目をしっかり。
重さを出して。リズムを感じて。」
ギャギョっ、あまり意識出来ていなかった!!
左手がリズムを刻んでいるので、
一応は曲らしくなっているけれど、
右手は譜面通りに行き来しているだけ。
メロディそのものが、もっとリズミカルに
もっと跳ねて、もっと歌って。
「そうです。よくなりました。この始まり、
ちょっとガヴォットの影響も感じますよね。」
言われてみると、確かに。
まだまだ言われないと、気がつかないことが山盛り。
意識も知識も欠けています。
“ 裏拍 ”〖 読み方:うらはく〗
音楽で、拍を前半と後半に分けたうちの、後半の部分を意味して俗に用いられる語。例えば、四分の四拍子の曲で「1と2と3と4と…」とリズムを取った時の、「と」の部分が裏拍にあたり、一般的な曲では「弱拍」に一致することが多い。歌や楽器の演奏でリズムを取る際に、裏拍を意識することが重要だといわれることも多い。
実用日本語表現辞典
「こけももさん、89小節目から、もう一度
弾いてもらえますか。」
えーと、ここから・・・。
「16分音符が崩れてしまっているところがあるので、
もっと裏を意識して。」
何となく弾けているつもりでいたけれど、
この何となくが結構厄介だったりする。
「いったんオクターブはやめて、同じ音にして
弾いてみましょう。」
何となく弾けているは、どことなく弾けていない。
あやしいのはこの辺かな。
グギェっ、何かおかしくなった。
「右手の16分音符はよくなりましたが、左手と
合わなくなってしまったので、左手の装飾音に
惑わされないで。」
ひとつ出来ると、別のひとつがどこかに消えてしまう。
あっちにもこっちにも神経を集中させて、大混乱。
ゆっくり考えて、そう、こんな感じ?
「まだあやしいけど、そんな感じです。
出来るようになってから崩すのはいいんですが、
最初からグチャっとやってはダメです。」
・・・もっと練習します。
今日の教え
- 楽譜に書かれていることを無視しない
- 足りないリズム感は意識で補う
おまけ
タクトは、そもそもは拍子のこと。
アウフタクトを英語にすると、
アップビート〖Upbeat〗ですね ♪
thanks for coming by.
written by coquemomo