チェンバロの果実 ♪

ピアノのようなかたちをした鍵盤楽器チェンバロ。にほんでいちばんやさしいチェンバロのあれこれ。

【2015/12/18 葉加瀬太郎 25th Anniversary Concert 「DELUXE」@NHKホール】

葉加瀬太郎のファンというわけではないのですが、毎年のようにコンサートに行っています。 誘われるがままに参加していたら、何故か年末の恒例行事のようになってしまいました。

私が最もよく聴きに行くアーティストは、もちろん、チェンバリストのれいね先生。 いつも素敵なれいね先生ですが、コンサートの時の佇まいが奏でる音と同じくらい格別に美しいのです。

その次によく行くアーティストが、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎ということになります。

ハカセの代名詞といえば、『情熱大陸

今回もコンサートののっけから、

「今年も情熱大陸は、アンコールでやります」

「アンコールは情熱大陸だけ」

「でもこの曲だけで15分はあるから」

「うち、ダンスは8分以上」

「ハカセンスは6色あるから休憩時間に買ってね」

(ハカセンスはダンス時間を楽しむジュリアナセンスのようなアイテムなんですが、すみません、私は買ったことありません…。)

などなど、情熱アピール!!

そんな、ハカセもアーティスト活動について悩んでいたある時期には、この曲なしのコンサートもありました。

でも、その迷いからふっきれ、生涯現役を決意し、それと同時にこの曲を求める観客の声に積極的になることを決めたようです。

今年はハカセのデビュー25周年記念ということで、大道具までもがいつもより「DELUXE」な感じでした。 更には追加公演であるNHKホールには、ゲストにMay J. を迎え、more DELUXE な内容です。

今日の見どころのひとつ、第1部の佳境に登場したゲストのMay J.が、観客の期待に応え、Let it Go を歌いました。

曲が進むに連れて、ハカセのヴァイオリンが対旋律を奏でます。

何だか、少し懐かしい感じがしてきました。

英語ヴァージョンだったせいもあり、聴いていくうちに益々その思いは強くなりました。

セリーヌとの曲、何てタイトルだったかなぁ…。

もう1曲May J.の曲を演って、第1部は終わりました。

そして、第2部の半ば頃、アンケートと“大人の事情”で決めたハカセベストテンという企画コーナーがあり、

第2位は、情熱大陸 でした。

2位がこの曲ということは、1位にはあの曲が来て、そして一緒にやるってコトなんだろうなぁ。

第1位 TO LOVE YOU MORE


Celine Dion - To Love You More (with Taro Hakase)

カナダの生んだ世界のディーバ セリーヌ・ディオン の代わりに、本日の歌姫 May J. が再び舞台に登場しました。

最初は静かに始まる曲ですが、次第にハカセの音色がMay J. の歌声に織りなす糸のように重なりあい、ヴォーカルとヴァイオリンの協奏曲のようになります。

あれ?

この曲はCDを持っていたので、かなり聴き込んでいました。 でも、当時の私はそんな風に感じることは出来ませんでした。

ヴァイオリンは他の楽器に比べれば一際目立つ存在だけれども、やっぱりヴォーカルがメインで聴こえてきたあの頃。

時を経て、聴く側の意識が変わると、同じ曲でも違って聴こえてくるのですね。

私にとってデュオ元年だった2015年にこの曲と再会したことは、何だか意味のあるようなことに思えました。

懐かしい曲を紐解くと、きっとそこには新しい出会いがあなた待っています。

時は巡り、繰り返す、ほんの少し形を変えて。

変わることの尊さ、変わらないものの気高さ。


thanks for coming by.
actually, this is the last article of 2015 (^^;;
and I wish you a happy new year !
written by coquemomo

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