〜こけもも meets ヴァージナル〜 チェンバロ レッスン.:*・゜゜201604 **・゜゜
La Flute de Pan で購入した楽譜を携えて、いざレッスンへ。 ちょうどおさらい会 も終わった後で新たな気持ちで再出発です。
でも、練習時間もあまり取れなかったので、全然上手く弾ける気がしません ( ´・ω・`)
「じゃあ、始めます?」
と、いつも以上に笑顔が素敵なれいね先生。 今日の曲が先生の専門のフランス・バロックの作品だからでしょうか。
でも、ガッカリさせてしまう予感がします。 先に伝えておきましょう。
「音、はずしまくりますけど」
「これ、はずしまくりあるあるな曲なの。私も何度も試験とかで外したし」
うーん、れいね先生に外しまくり認定を受ける曲を選んでしまったことを後悔するべきでしょうか。 まあ、でも動きがあって華やかな曲ってことで前向きにいきましょう!
「あ、いい楽譜ですね。私、これに書き込みしづらいです」
え、それは困ります。ビシバシ書いてください!
こうして新たなシーズンが幕を開けました。
先生の丁寧な書き込みと私の記憶から本日のポイントを。
・前打音はフランスものでは普通前の音に拍の頭が来るけれど、3度で収まっている音型では拍の頭が後ろの音に来る。 これはお決まりのパターンで指使いは必ず3→2(前打音を3で弾く)。
・普通アーティキュレーションを入れるようなところにスラーが書いてあるのは、アーティキュレーションを入れないでという意味。
さて、前置きはこのくらいで、今日の目玉はこちらです。 レッスンに行ったら、置いてありました。
ヴァージナル!
何ヶ月か前のデジャヴュって感じもしますが、今回はミニチュアではありません。本物の楽器です。
「弾いてみてもいいですか?」
「どうぞ」
やったね!
ゆっくりと指を鍵盤に下ろします。弦が
フェルメールが描いた楽器といえばやっぱりヴァージナルを思い浮かべる人が多いと思いますが、あの絵の雰囲気そのままの音色です。
私の感想に対し、れいね先生が楽器の構造の観点から解説をしてくれます。
「そうですね。チェンバロやスピネットは弦の端のほうを
なるほど。弦を
この写真で見えるかなぁ。
精彩な画面だとペアになっているジャックのそれぞれ左側の方のプレクトラムが見えると思います。 右側の方は恐らく逆側にプレクトラムがついているので見ることは出来ません。
そういえばこの楽器、ジャックが木製ではありません、珍しいかも。
古楽に触れるにつれて、フレンチチェンバロ、イタリアンチェンバロ、スピネット、クラヴィコード、フォルテピアノと、色々な楽器を弾く機会に恵まれましたが、ヴァージナルを弾いたのって初めてです。
この暖かみのあるまろやかな音は、大型のチェンバロには出すことが出来ない、ヴァージナルならではの響きですね。
そして、装飾もかなり可愛いくて、こんな素敵な楽器なのに、ドの音に惜しげもなくシールが貼られています。先生の娘さんのためでしょうか?
あぁ、私も今日見てもらった外しまくりあるあるの曲のために、低いレの音にシールが欲しいです。
merci de votre visite.
ecrit par coquemomo